2019年の秋、おすそ分けでいただいたひとにぎりのお米の種もみから始めたHATAKE CLUBミニたんぼのコメづくり。
4月13日、4年目の苗づくりが賑やかに始まりました。
まずは「塩選別」という良い種もみを選び出す作業を行います。
生卵が浮く程度の塩水に種もみを入れることで、水に沈む実の詰まった種もみだけを選別できます。
★比重の違いを利用した浮力の理科実験ですね。
そして次に「湯煎消毒」というお湯で消毒する作業を行います。
種もみが耐えられる60℃のお湯に10分間だけ、選別した種もみを入れて消毒します。
沸騰したお湯と常温のお水を混ぜて、60℃のお湯をつくります。
厳密な計算はむずかしいですが、100℃のお湯と20℃の水を同量入れるとだいたい60℃くらいになりますね。
★これは理科? それとも算数の問題かな?
この後は種もみを発芽させるために、種もみに水分を吸収させます。
つけておく日数は水温によって変わります。
「水温」×「日数」を「積算温度」と言い、お米の発芽に必要な積算温度はおおよそ100℃です。
水温が15℃であれば7日間、水温が12℃なら8日間つけておくことになります。
★これは割り算の問題!
畑の中の活動にも、学校で習っていることがちょこちょこと出てきます。
参加してくれた小学生の女の子は、次々とその問題を解いてくれました! すごい!
参加者には、それぞれが消毒した種もみを持ち帰ってもらいました。
発芽したら、ミニたんぼに田植えしてもらう予定です!
作業の後は、塩選別の卵を使ったネギ焼き、石焼き芋、メンバーお手製の大分の郷土料理「鶏めし」を美味しくいただきました。
満開の菜の花に舞うチョウチョウを子供たちが追う賑やかな光景がまた、大人たちを楽しませてくれました。